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2013-03-02 ちはやふる2 第二首~第八首の感想 [2次元@ちはやふる]


TVアニメ「ちはやふる2」オリジナル・サウンドトラック【CD2枚組】

TVアニメ「ちはやふる2」オリジナル・サウンドトラック【CD2枚組】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2013/03/20
  • メディア: CD


筋骨隆々のマッチョキャラクターが血みどろのバトルを繰り広げる怪奇系冒険譚、「ジョジョの奇妙な冒険の第2部」。かたやスタイルのよい美形なキャラクターが競技カルタで勝負する文化系スポーツ青春物語、「ちはやふる2」。少年ジャンプ原作とBE・LOVE原作。対象年齢も性別も発表年代も違う両作品。一見すると共通点はなさそうではある。しかし、ジャンルや、キャクターの外見で見誤ってはいけない。「友情」、「努力」、「勝利」を基本とした構成。エピソードを出し惜しみしない展開の速さ。印象に残る名台詞の数々。そして丁寧な心理描写の多用。両作品には実に多くの共通点がある。なによりも、その根底に流れる熱さが共通している。ゴツゴツした岩肌のような、「ジョジョの奇妙な冒険の第2部」と、白く美しい雪化粧の岩肌のような「ちはやふる2」。両作品は例えるならば同じマグマによって隆起した山脈と言えよう。外見は違えど、どちらも途方もなく、そして痺れるような熱さを内包している。そしてその熱量こそが面白さの本質である。アニメ作品を観て面白いと感じるのは、心を動かされ昂ぶるからである。つまり作品から熱というエネルギーを受け取ったからである。そう。熱ければ熱いほどアニメは面白い。キャラの外見と、特異性をメインにした「ヒロイン至上主義」のアニメ作品が巷を席巻している今日、アニメ作品の熱量は低下の一途を辿っている。ほんのりと温かく、肌触りの良い微温湯のような熱量しかない作品。それらに触れるのは「心地良いだろう」しかし、果たして「面白い」と呼べるのだろうか?今期のアニメの中で抜群に面白い両作品を観ているとそんな疑問が浮かんでくる。

・・・・・・・・・・という戯れ事でした。
小難しいマンガ評論家が書きそうな文章を考えてみましたが、地頭が悪いため、支離滅裂な文章になってしましました。難しい事を書くのって、本当に難しいよねぇ(意味不明)本当は奇しくも同じ日に放送している「ジョジョ」と「ちはやふる」をからめて、「瑞沢のカルタは世界一イィィイイイイィイ!」みたいなノリで書こうと思っていたのですが、なぜか、こんな前置きになってしまいました。さて、嫌がらせのような長い前置きはこの辺にして、そろそろ本題の「ちはやふる2」について、放送済みの第二首~第八首までの感想でも。

■第二首「こひすてふ」
記念すべき新キャラの筑波くんが登場。しかし、全ては菫が持っていってしまった回。筋の通った恋愛馬鹿である彼女のインパクトが強すぎでした。流石中の人が強化系だけのことはある。

■第三首「つくばねの」
東京都大会開始。菫に存在感で水をあけられた感のある筑波くん。へたれでありながら野心家という、いそうで、いなかったキャラをアピールすべく、奮闘(悪目立ち)します。しかし結局はイケメン・ソウルの机君の引き立て役にしかなりませんでした。「オレもあるから、チャンスもらったことがあるから」と言った後に、筑波くんを励ます机君に惚れました。それにしても千早の振袖が派手だった。あと詩暢ちゃんが電話コードを弄んでる姿が良かった。コードレスが一般的な今日、あの昭和的演出に劣情を抱いたおっさんは多いはず。

■第四首「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
今回は太一の、太一による、太一のための回でした。決勝トーナメント準決勝。努力と暗記をあざ笑うかのような、引き札運の悪さで苦戦する太一。努力しても上手く行かない太一は『才能が無いのか?』という疑念に心を囚われます。そんな彼に追い打ちをかけるような空調のトラブルが発生。只一人熱帯地獄に落とされ大ピンチ。プライドが高く、自分の弱いところを隠したがる性質の太一。しかし、今回は熱さと内面に滞留した嫌な想いに耐えきれず、周囲に助け(劇中で初のヘルプ)を求めます。そしてその助けに外野女性陣(人妻、教師、大学生?×2名)がすかさず応じます。太一の頭上に色とりどりのハンカチが降り注ぎます。

しかし、最も早く反応したのは、千早でした!
自分も競技中にも関わらず、太一のヘルプに即座に反応した千早。この時ばかりはマジ萌えました。太一の事を見ていないようで実は見ていた千早に驚く太一。そして同時に、原田先生の言った「団体戦は個人戦、個人戦は団体戦」の意味を悟ります。後半の演出は圧巻の一言。覚醒した太一の周囲が闇に沈み、暗記した文字が浮遊する。そして瞬く間に劣勢を挽回し勝利する太一にマジで痺れました。神回すぎて鼻血でそうになった。

■第五首「なほあまりある むかしなりけり」
北央学園との決勝戦。今回は北央学園の二人が目立っていました。一人は北央学園が誇るソウル・イケメンのひょろくん。「東京で一番強いのは北央学園。なによりオレがそれを見たいんだ!」という台詞が格好よかった。続いて読手として登場した須藤さん。「不思議だけど本当に高いプライドは人を地道にさせる。目線をあげたまま」という北央の先生の言葉ともにすごく魅力的なキャラとして再登場。それにしてもこの言葉はスゴい名言です。成功するための真理みたいなレベルの言葉です。というか今回名言飛び交いまくり。太一の「だっても、でも、も禁止。言い訳に自覚的になるのも悪くない」って言葉も掛け無しの真理。「だって、でも」が常套句のオレにとって耳の痛い言葉ですが、これを自覚していたら、立派な大人になっていたと思うので人生これからの人は覚えておいて損はないと思います。あとは、顧問の宮内の先生が瑞沢高校のメンバーに襷を渡すシーンも良かったですね。宮内先生の想いをしっかり受け止めたメンバー。返礼として、一斉に頭を下げる姿は日本人の情緒に訴えかける感動的なシーンでした。

肝心の試合のシーンも文句なしの出来。瑞沢、北央、双方の選手の心情と思惑をバランス良く描けていたと想います。

■第六首「たつたのかはの にしきなりけり」
早々と肉まん君が敗北。そして千早の第一覚醒開始。やべーすげー面白い。名人、クイーンの二つの武器がすこしずつ形になってきた千早。そして甘粕君を挟んで、須藤さんと、千早の対峙シーンに震えました。「集中しろ甘粕、綾瀬千早は聞こえている確実に・・・自分の声の何で判断されているのか判らない・・・う? オレの声が届いているんじゃない・・・掴まれる!」という須藤さんの独白から、千早の回想シーンにいたる演出が神がかっていた。

そしてそれぞれの戦いも白熱。劣勢な状態から徐々に盛り返す瑞沢高校の面々(肉まんくんのぞく)そして、運命戦に突入。原作よりも分かり易い札分けの説明に制作者側の優しさを感じました。北央学園の頭脳戦略によって不利(というか敗北確定)の状態になるも、あきらめない瑞沢メンバー。敵陣に向かって素振りを開始します。ここからの展開は、またもや神回と断言してよいほどの熱さでした!ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!そしてその気合いが太一の勝利を呼び込む。運命戦は運命じゃない。運命じゃない!(大事なことなので2回言いました)太一の次ぎは千早の盛り上げてくれます。クライマックスの「甘粕。甘粕気をつけろ、こんな場面でからっぽになれる人間がいる」のシーンは鳥肌もので、原作を凌駕していた。今回も30分があっという間でした。

■第七首「しるもしらぬも あふさかのせき」
愛嬌というのは自分よりも強い者を倒す柔らかい武器。夏目漱石の言葉だそうです。勉強になるなぁ。ちなみにこの武器を使いこなせると、出世できます。さて、白熱した決勝戦も終わり、前回までの張り詰めたテンションから一転、ふんわりとした空気感と、緩い展開で始まりましたが、閑話休題にならないのが、ちはやふるのスゴいところ。今回も見所が多かったです。大江呉服店での母娘のエピソードにホロッときました。そして、吹奏楽のエピソード。「情けは人のためならず」という言葉を本能で理解する千早に素敵な返礼が。ホントこれも良いシーンでした。爽やかに吹き込む音と想い。一通り笑った後の千早の表情にもらい泣き。なんでこのアニメが26時台とかいうふざけた時間帯に放送されているのでしょうか。これは子供の感受性を高める情操教育として相当に良質な題材だと思いますよ。もっと早い時間というか30時台に放送を希望。

■第八首「みかさのやまに いでしつきかも」
全国大会開幕。色物対戦・・・といのは失礼ですね。筑波君の高速携帯操作に流石現代っ子と感心。ソウル・イケメンの机君と恋愛バカからカルタバカに進化しつつある菫は偵察部隊として駆け回り、その他の面々は外国人さんチームと対戦。実力は圧倒的に瑞沢高校が上ですので、演出は主に、外国人を交えた異文化コミニュケーションに費やされ、緊張感はありませんでした。しかし、そんな緩んだ視聴者の心をビビらせたのは最後のシーン。近江神社の石段で、新の背後からの伸びる白い手が。古典的なホラーの演出で、登場したのは我らがクイーン、詩暢さんでございました。

というわけで以上、「ちはやふる2」の感想でした。
書くだけ書ききった感があり、個人的には大満足。推敲はしない。いや、したくない!

ちはやふる Vol.9 第二四首~二五首収録 [Blu-ray]

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  • メディア: Blu-ray




STAR (初回限定盤CD+DVD)

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2013/03/06
  • メディア: CD


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