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2014-04-04 やんごとなき場所でお花見 [3次元@スナップ写真/日記]

毎年この時期になると、桜の写真を撮っているわけですが、今年はとびきり珍しい桜の写真になります。まずはそんなレアな一枚を紹介。

旧江戸城の城跡。数寄屋多聞櫓と桜の写真でございます。・・・と言っても、ぱっと見では何が珍しいのか分かりませんよね。つーわけで解説。実はこの数寄屋多聞櫓と桜を一枚に収めた写真はこれまで一般人には撮影が難しかったのです。(というか不可能でした)

と申しますのも、数寄屋多聞櫓の全体を撮影できるポイントは、坂下門から乾門に抜ける通称「乾通り」からだけなのですが、そもそも「乾通り」は天皇陛下がお住まいになられる御所内を縦貫しており、通常は立ち入り禁止区域なっていたからです。

まあ、あくまで「通常は」ということで、定期的にある皇居参観では「乾通り」も通行可能になります。しかし、この皇居参観のルートでは「乾通り」の一部のみを通過するだけで、数寄屋多聞櫓を撮影できるポイントまでは到達できません。また、新年の一般参賀のルートでは、「乾通り」全体を通過できますが、当然ながら季節は冬ですから、桜は咲いておりません。ということで、桜の季節に「乾通り」から数寄屋多聞櫓を撮るチャンスはこれまで皆無だったということになります。

ところが、今回、天皇陛下が傘寿の誕生日を迎えられたのを記念して、「乾通り」が一般公開されました。しかも乾通りに立ち並ぶ桜の木々がちょうど見頃になる時期に合わせての公開ということで、冒頭の写真を撮ることができたのです。

普段は足を踏み入れいることが叶わない文字通り「禁城」でのお花見。レア中のレアイベントということで4月4日の初日はなんと約5万人が訪れたらしいです。平日&雨が降りしきる生憎の天気の中でこの人数。

私が訪れた4月5日の土曜日は朝から晴れていたということもあって超混雑(後に9万人と発表)しておりました。朝10時に皇居外苑に到着しましたが、その時点でまるでコミケのような待機列。坂下門前に到達するのに実に二時間を要しました。


荷物チェックとボディーチェックを経て門前から堀向かいの桜を撮影。

坂下門に吊されたアンティーク調のランプが印象的。江戸城の門といえば、井伊直弼暗殺の桜田門外の変が有名ですが、何気に坂下門でも同じような事件がありましたね(未遂だけど)。そんな不穏な空気は微塵も感じない奇麗&高級感漂う素敵な門でした(意味不明)


厳かな雰囲気が漂う宮殿の写真。

宮内庁庁舎。

ここから桜の写真が続きます。まずは松と桜。




















今回の一般公開では最終的に乾門を出て終了のルートと、西詰橋を経て、天守台跡&本丸御殿(現在の皇居東御苑)へと進むルートが選べました。ちょっと悩みましたが久しぶりに本丸御殿で散策するのも良いなと思い西詰橋ルートを選択。こちらの写真はその西詰橋から乾堀を撮った写真です。

結構たくさん写真を撮りましたが、とりいそぎこれで「乾通り」の写真は終了。

おまけ1:将来天守閣を再建してほしいと思いながら天守台の桜を撮る。それにしても何故ココに桜を植えたのでしょう。


おまけ2:「乾通り」での一コマ。行列のできる水飲み場。「こちらただの水道水です」とアナウンスされていましたが、何故か大人気でした。

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