2012-01-11 ちはやふる [2次元@ちはやふる]
「いち次元」に続いて、本日は「に次元」のアニメ感想。
けしてブログタイトルの体裁を整えるために連投しているわけではございません。一年の計は元旦にありという言葉があるように、新年から心機一転がんばっていこうという意気込みの表れでございます。
・・・嘘くさいですよね。うん、多分嘘だと思います。だってもう元旦からずいぶん経っているし。
さて、本日は早朝の気温が氷点下になるとの気象庁の脅しに、早々と外出を自粛。撮りためていたアニメ観賞をしていました。その中でも最近俄然面白くなってきたアニメ「ちはやふる」の感想を述べたいと思います。
アニメ化する前から「このマンガがすごい!」にて少女マンガ部門の一位を2年連続で受賞していた「ちはやふる」。スポ根系少年マンガ顔負けの「友情」、「努力」、「勝利」を踏襲した熱い展開に加えて少女マンガならではの繊細な心理描写を有したこのマンガは昨今読んだマンガの中でも出色の出来でした。
雅な世界を想像する競技カルタというジャンルが畳上の格闘技であることを知らしめたこの作品。アニメ化によってかつてマイナーな「囲碁」というジャンルを一般に認知させた「ヒカルの碁」のように一気にスターダムになることを期待していました。
んが、放送時間を知ってあんぐり。なんで深夜枠なんだよ!
このアニメを見せるべきは子供たちでしょう。アニメに影響を受けた子供たちが実際に競技カルタを始め、やがて着物や袴が一般的になり、「はいからさんが通る」の世界が現出することを夢見ていた自分は非常に落胆しました。着物の女性が嫌いな男子なんていません!もっと我々に着物を!振袖が成人式の日だけなんて日本はどうかしているよ。
・・・取り乱してすみません。
さて、肝心のアニメの出来ですがやや駆け足気味で急ぎすぎの印象を持ちました。心理的駆け引きの演出が少なく、また競技カルタの醍醐味である「静」から「動」に至るまでのタメが足りていないせいで試合描写が妙にあっさりとしていました。濃密な原作の内容からして、一年がかりの放送でもおかしくない話をわずか2クールに納めるのですから致し方ないところはありますが、ときおりゾッとするような迫力を醸し出していた原作に比べ物足りなく、少々がっかりしたのが正直なところ。
しかし、2クール目に突入してから随分と演出に変化が。
上記で述べた欠点が減り、全体的に迫力が増したような気がします。最初の印象が良くても2クール目でがっかりするアニメが多い中で、むしろ向上してくるとは嬉しい驚きです。
そして綾瀬千早のライバル、若宮詩暢との初対決が始まり大盛り上がり。
美少女なのに凄味のあるオーラを纏った彼女の魅力が感じられて非常に良かった。
最後に余談。
主人公千早の得意札は「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」ですが、この歌の作者、在原業平は「伊勢物語」の中で「かきつばた」という歌を詠います。
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」
都落ちする悲嘆を歌いつつ、その場に咲いている燕子花(かきつばた)の5文字を歌の頭に用いるという大変技巧的なこの歌、江戸時代に尾形光琳が屏風絵にしたことでも有名。この歌の場所というのが三河国八橋で、江戸時代から観光スポットになっていました。ところが実際に訪れてみると歌のような燕子花はほとんど咲いておらず、当時の旅行者はみながっかりしたそうです。
アニメ「ちはやふる」はそうならないよう、今のクオリティを保って欲しいと思います。上から目線ですみません。
けしてブログタイトルの体裁を整えるために連投しているわけではございません。一年の計は元旦にありという言葉があるように、新年から心機一転がんばっていこうという意気込みの表れでございます。
・・・嘘くさいですよね。うん、多分嘘だと思います。だってもう元旦からずいぶん経っているし。
さて、本日は早朝の気温が氷点下になるとの気象庁の脅しに、早々と外出を自粛。撮りためていたアニメ観賞をしていました。その中でも最近俄然面白くなってきたアニメ「ちはやふる」の感想を述べたいと思います。
アニメ化する前から「このマンガがすごい!」にて少女マンガ部門の一位を2年連続で受賞していた「ちはやふる」。スポ根系少年マンガ顔負けの「友情」、「努力」、「勝利」を踏襲した熱い展開に加えて少女マンガならではの繊細な心理描写を有したこのマンガは昨今読んだマンガの中でも出色の出来でした。
雅な世界を想像する競技カルタというジャンルが畳上の格闘技であることを知らしめたこの作品。アニメ化によってかつてマイナーな「囲碁」というジャンルを一般に認知させた「ヒカルの碁」のように一気にスターダムになることを期待していました。
んが、放送時間を知ってあんぐり。なんで深夜枠なんだよ!
このアニメを見せるべきは子供たちでしょう。アニメに影響を受けた子供たちが実際に競技カルタを始め、やがて着物や袴が一般的になり、「はいからさんが通る」の世界が現出することを夢見ていた自分は非常に落胆しました。着物の女性が嫌いな男子なんていません!もっと我々に着物を!振袖が成人式の日だけなんて日本はどうかしているよ。
・・・取り乱してすみません。
さて、肝心のアニメの出来ですがやや駆け足気味で急ぎすぎの印象を持ちました。心理的駆け引きの演出が少なく、また競技カルタの醍醐味である「静」から「動」に至るまでのタメが足りていないせいで試合描写が妙にあっさりとしていました。濃密な原作の内容からして、一年がかりの放送でもおかしくない話をわずか2クールに納めるのですから致し方ないところはありますが、ときおりゾッとするような迫力を醸し出していた原作に比べ物足りなく、少々がっかりしたのが正直なところ。
しかし、2クール目に突入してから随分と演出に変化が。
上記で述べた欠点が減り、全体的に迫力が増したような気がします。最初の印象が良くても2クール目でがっかりするアニメが多い中で、むしろ向上してくるとは嬉しい驚きです。
そして綾瀬千早のライバル、若宮詩暢との初対決が始まり大盛り上がり。
美少女なのに凄味のあるオーラを纏った彼女の魅力が感じられて非常に良かった。
最後に余談。
主人公千早の得意札は「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」ですが、この歌の作者、在原業平は「伊勢物語」の中で「かきつばた」という歌を詠います。
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」
都落ちする悲嘆を歌いつつ、その場に咲いている燕子花(かきつばた)の5文字を歌の頭に用いるという大変技巧的なこの歌、江戸時代に尾形光琳が屏風絵にしたことでも有名。この歌の場所というのが三河国八橋で、江戸時代から観光スポットになっていました。ところが実際に訪れてみると歌のような燕子花はほとんど咲いておらず、当時の旅行者はみながっかりしたそうです。
アニメ「ちはやふる」はそうならないよう、今のクオリティを保って欲しいと思います。上から目線ですみません。
2012-01-12 18:27
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コメント(1)
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今週のクィーンとの戦いは、神がかり的に面白かったです。
久しぶりに来週が待ち遠しいと思ってしまった。
やっぱり、日本人は黒髪です!
by まさし (2012-01-12 21:34)