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2012-08-04 大型バイク購入記 後編 [3次元@バイク]

まだ大型バイクの教習を受けていた頃は「大型バイクの購入は色々なバイクを試乗してから決めよう」なんて考えていました。巷にはメーカ主催の試乗会がありますし、各ショップでも試乗会がありますので、休日のひとつの楽しみ方として興味のあるバイクを試乗しつつゆっくりとバイクを決めるのもいいな、と思っていました。ところが、いざ実際に免許を取得してみると物欲が抑えられない。性能的に今の愛車であるCB400SBに何の不満も感じていませんでしたが、なぜか心の奥底から吹き出さんばかりに渦巻く物欲。「リッターバイクが欲しい」「大型バイクが今すぐにでも欲しいっ」その物欲はまるで噴火前のマグマのように抑えようが無く、今年中に、いや、今月中に買うぞ!と時間があればバイク雑誌やgooバイクなどのサイトを眺める日々が続きました。試乗会?そんなの待てないよ!

そして購入候補として上がったのは、右記の4台。HONDAのCBR1000RRの白黒カラー、YAHAMAのV-MAX(旧型)、KAWASAKIのNinja1000、そしてZZR1400でした。色の組み合わせがストライクなCBR1000RR、中学生の頃からの憧れである旧型V-MAX、厳ついスタイルのNinja1000、そしてナウシカのオームのような顔つきでインパクトのあるZZR1400。タイプも方向性も性能もバラバラ。しかしながら心の琴線に触れたバイクはこの四台でした。

さて、この4台。流石に大型バイクだけあってどれもお高い。新車で買うつもりがなく、基本中古で購入する予定でしたが、それでも「むむむ」と唸りたくなるお値段です。やはりプラモを買うのとはワケが違う。
そんなある日、たまたま訪れた某バイク屋さんで今年発売のKAWASAKI、ZX-14Rの中古車を発見。ボクが購入を検討していたZZR1400の後継モデルになります。つーか今年発売したばかりのニューモデルです。走行距離500キロ前後。まだ慣らしも終えていない状態。気になるお値段139万円。新車で購入すると160~170万前後しますから、これは大変お買い得で、見付けた時は「おお」と声を出してしまいました。ちなみこんなバイク。


でも高い。高い。高いよやっぱり。139万円ってマツダのデミオと同じくらいのお値段です。あちらは自動車で4人乗り。こちらは二人乗り。しかも車のように荷物を積めるワケでもなく、はっきり言って実用性は皆無。しかし、実用性と引き替えにZX-14Rの動力性能は折り紙付き。最高速300Km/h、200PSをたたき出すモンスターバイクです。同じ性能を自動車に求めたら1000万円前後になるのではないしょうか。なのでいくら中古であってもこの値段なのは納得できる。できるはずなのですが・・・うーん。やっぱ高いよね。
しかし、悩んだ時間は結局1日。次の日には清水の舞台から飛び降りるつもりで購入を打診し、手付け金も払いました。諸経費込みで140万後半。ちょっと鼻血が出そうになりました。

ところが、ここから大問題が発生。
あとは残りの代金を払って納車を待つばかりとなってから営業さんから電話が。納車前の整備のためお店でカウル(外装)を外してみたところ、なんと転倒跡やフレームの歪みが発見されたというのです。これは業販オークションで手に入れたお店も知らなかった情報だったようで「事故車の可能性が高く、購入をお勧めできません」という話でした。200PSという大出力のバイクですから走行に関わる故障や不具合は命に関わります。ひどいお店だとそのあたりを黙って販売することもあるようですが、このお店は正直に教えてくれた上にはっきりと「お勧めできません」と断言。いやあ、残念でしたが、誠意のある対応で助かりました。

というわけで上記のバイクはキャンセル。大型バイク選びは振り出しに。
しかし、あと少しで手に入るという状況での購入断念によって、ボクの眼中にはZX-14Rだけしか映らなくなってしまいました。ZX14-Rの特徴的な6眼ライトの顔が寝ても覚めても頭から離れない。悩ましい。あー悩ましい。そして、結局は予算を拡大して新車購入も辞さない方向でお店を探すことに。

で、辿り着いたのがここSCS白山店。後楽園の近くにあるバイクショップです。

首都圏には他にもZX14-Rの在庫を置いてあるところがありましたが、お店の評判や値段の兼ね合いを考えるとここが一番良いように思え、平日の朝から後楽園に向かいました。条件がよければその場で契約書に判子を押す覚悟で値段交渉。

結果、車両本体と諸経費を併せて1629380円で契約成立。
バイクとしてはやはり高価ではありますが、正規輸入品のABSモデル、しかもETCを取り付けての値段としては悪くない値段だと思いました。ちなみに諸経費についてはWEB特典などで、安く抑えられ88400円。これは相場よりもずっと安い値段です。ZX-14Rは逆輸入車というカテゴリーに属しており、各種手続きが大変なこともあり、国内販売のバイクより諸経費が高く、相場はだいたい10万円前後。それがこの値段ですから驚きです。

その場でいそいそと契約書に判子を押し、意気揚々と帰宅。納車日は8月4日ということで、正月を数えるお子様のような気持ちで納車当日を待ちました。ちなみにその数日後に全ての代金を振り込みましたが、預金口座の甚大な被害状況を目の辺りにしてちょっと現実に戻ってみたり。

そして8月4日当日。この日下取り車としてドナドナされる愛車であるCB400SBに跨り後楽園に向かいました。空は生憎の曇り空。そんな天気のせいか、道すがらCB400SBと過ごした数年間の思い出が頭に浮かんでは消え、ワクテカしていた気持ちが次第にブルーになっていきました。約4年間で18000キロ。休日にしか乗ってあげなかったわりには文句ひとつ言うこともなく、走り続けたCB400SB。軽くて早くて格好いい最高のバイクでした。
お店に到着後、最後の役目を終えた愛車の写真を撮る。うう、まじ寂しい、やっぱり手元に残しておいた方が良かったかなぁと後悔。ほんと恋人と別れたような気分になります。しかし、いつまでもウジウジしていたらかえって愛車に失礼だと決心し、「さようなら」と心の中で別れを告げ、次の相棒を向かえる為に店内に。

そして新しい相棒とご対面。

うおおお、かっこえぇぇぇ!KWASAKI!ZX-14R。最高だぜ、ひゃっはー!!(・・・ちょ、おまw←CB400SBの心の声)

ブルーだった気持ちは宇宙の彼方に吹っ飛び、テンションはMAXに。曇り空どころか本格的な雨が降り出してきましたが、もう全然関係ない。早く跨りたくてウズウズしました。営業さんから操作説明を受けながら写真をバシバシ撮りまくり。ああ、マジで格好いいよZX-14R!

そして雨でびしょ濡れになりながらも無事自宅に到着し、写真撮影。

この6眼ライトのバイクが自分のモノになって本当に良かった。これで夢に出ることもあるまい。
というわけで以上、大型バイク購入記でした。走行レビューなどはまた別の機会にでも。





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コメント 1

も

たちごけした夢を見たのは俺だけでいい
後90kmで慣らし1段階終わりです。

お気をつけて。。。
by も (2012-08-11 21:16) 

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