SSブログ
2次元@ちはやふる ブログトップ
- | 次の5件

2012-03-15 ちはやふる16巻・・・と追記(ネタバレあり) [2次元@ちはやふる]

昨日はサッカーのロンドン五輪アジア最終予選がありました。アジアの12ヶ国がA、B、Cと3つのグループに分かれて五輪の出場権を争ったこの予選。C組の日本はシリア、バーレーン、マレーシアと対戦しました。2月初旬に行われたシリア戦ではまさかの敗北を喫した日本。グループ首位の座から陥落し、予選突破への道に暗雲が漂いました。しかし、その後は持ち直しマレーシアに4-0の大勝。シリアの自滅もあって再び首位に返り咲いて最終試合を迎えました。最終試合では引き分け以上で五輪への出場権を獲得出来るといことで、一ヶ月前の危機感はどこへやら、比較的にリラックスした気分で中継を見ていました。結果は2-0。見事勝利!今回(というか毎度?)苦戦続きの印象だった日本代表。しかし、勝ち点だけ見れば最終予選に参加した全ての国の中でも最大の15を獲得しての突破になりました。
かつて2000年のシドニー五輪ではベスト8まで進んだ日本代表。残念ながらここ最近の五輪ではグループリーグで敗退していますが、今回のロンドン五輪ではベスト8を越えて、あわよくばメダルをを狙ってほしいところです。

ということで本日は今月発売された少女コミックス「ちはやふる16巻」についてサッカーの布陣を用いて語りたいと思います。



ご覧のように主人公の千早をCFにした3-4-3の攻撃的布陣です。少年漫画さながら主人公がぐいぐいみんを引っ張っていく感じですね。しかし勢いはあるものの、千早の視点だけですとワンパターンに陥り、飽きてしまいがち。そこで左右のFWである真島太一と綿谷新の出番です。16巻では彼らがその魅力を遺憾なく発揮し物語全体に厚みを与えることに成功しています。ネタバレを避けますがこれまで出番の少なかった新が今回はクローズアップされてます。そして彼が活躍すればするほどに事実上の主人公ともいえる真島太一が輝きます。存在感を増す新を前にして仲間ではなく「敵」だとライバル心をむき出しにする太一。そしてその心が彼の真の実力を開放します。少年漫画でいう「覚醒編」とも言える展開。静かな気迫を湛えた太一の眼光に鳥肌が立ちました。かっけー。

千早の下に位置するのがクイーンこと、若宮詩暢。今回は彼女がこの位置にいることで千早の実力が良く分かる仕組みになっています。右の新との相性もよく今後の活躍が期待できます。また新繋がりで言うと、ボランチの位置にいる豚まんくんも良かった。小学生時代以来になる新との対戦。「かるたバカに戻るしかねえ、お前が相手なら」という台詞に痺れました。かなちゃんとメガネ君は今回はバランサーの役目。あまり目立った活躍の場は与えられませんでした。

しかしアニメではメガネ君が素敵すぎでした。「ちはやふる」の23話「しろきをみればよぞふけにける」でクラスメート達と2学期終了打ち上げ会に参加する千早。めがね君は同じクラスですが、その他のメンバーは別のクラスの為参加していません。盛り上がる打ち上げ会の中で仲間に思いを馳せた千早。そんな千早に対してメガネ君がかけた台詞がこの物語の中で一番好きです。「ここにいたらいいのに、って思う人はもう、”家族”なんだって」こんな素敵な台詞を言えるメガネ君がモテないわけないと思います。この台詞多分一生忘れない。


ちはやふる(16) (BE LOVE KC)

ちはやふる(16) (BE LOVE KC)

  • 作者: 末次 由紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/03/13
  • メディア: コミック



ここから追記。というか前回時間がなくて途中で諦めた分を掲載します。
サッカーの布陣ということで、対戦相手も考えてみました。はっきりいって誰得なこのネタ。おそらく誰も期待していないものと承知しておりますが、せっかく作ったのでがんばります。
講談社から「ちはやふる16巻」と同日に販売されたのがこちら、「となりの怪物くん9巻」
密かにブログ左のペインにアフェを張り続けた作品です。

となりの怪物くん 9 特装版

となりの怪物くん 9 特装版

  • 作者: ろびこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/03/13
  • メディア: コミック


購入したのは特装版。定価2100円とお高めな値段ですが、ドラマCDの質が高く、DVDのようなトールケースに収納されていることもあり所有感は高い。個人的にはイメージ通りの声優さんを起用しているのでこの値段に不満はございません。ドラマのエピソードは夏休みのキャンプがメイン。このコミクスの現時点における最初のピークをドラマ化してくれました。ヤマケン&伊予という山口兄妹の魅力炸裂。CDをWALKMANに録音し、ニヤニヤしながら通勤しています。ちなみに山口伊代の声優は小林ゆう画伯です。不思議美少女にぴったりの声でした。

今回は8巻で怒濤の展開を終えて一段落かと思いきや伏兵の活躍でさらに悶絶。その辺りは後述しますが、まずは「ちはやふる」の対比として「となりの怪物くん」の基本布陣を紹介。



物語の主軸は主人公である水谷雫です。彼女をトップ下にした3-5-2。トルシエっぽい布陣ですね。ツボにはまった時の攻撃力は半端ない。基本の攻撃は雫から高めに位置した吉田春へのホットラインです。1巻から7巻までは不安定だったパスの交換。恋愛漫画にありがちなすれ違いというよりも、二人とも変人すぎて上手く行かなかった。主人公の水谷雫はツインテールのガリ勉少女。夢は年収1000万円。クールというよりもドライな現実主義者で恋愛など不要と感じるタイプでした。方や吉田春は頭脳明晰かつ喧嘩上等かつ実家は金持ち。しかも、ちはやふるの太一真っ青のナチュラルボーンイケメンですが、他者との距離感が掴めずまるで人嫌いな野良猫のような男でした。ひょんなことから接近する二人ですが、お互い常人とはかけ離れた変人のため付き合うまでに時間を要しました。

その隙間に現れたのがクール系美男子ヤマケン。傍目からは鼻持ちならない俺様気質の野郎ですが、実は結構妄想キャラ。心の中で一人漫才を繰り広げるタイプです。天才肌の春は宇宙人ですが、こちらはもっと身近に感じるキャラ設定になっています。そして彼が雫に惚れた事を自覚したあたりから物語は急加速。
この俺様がよりにもよってこんな女に惚れるなんて!と、葛藤する姿がやけに萌えました。冷静を装いつつ雫の隣で心臓ばくばくさせるヤマケンにゴロゴロと悶えた女性読者も多かったのではないでしょうか。オレは男ですが悶えました。

しかしこれは悲しい片思い。下図のようにヤマケンから雫へのパスは方矢印です。


皮肉な事に彼が雫に接近したことで、それまで不安定だった春と雫の連携を強めてしまう事態を招いてしまいました。というわけで9巻では一旦恋愛ゲームから退きピッチ外に出てしまいます。一見冷静だが彼の心は傷ついている!救護班急いでー。



恋愛漫画として考えるなら主人公である雫と春が付き合ってしまうと物語としてはトーンダウンせざるを得ない。ご覧のようにヤマケンが退場したことにより、前線の攻撃力が低下しています。
しかし、「となりの怪物くん」は恋愛漫画といっても青春群像劇。主軸に頼らずとも強烈なアタッカーが存在します。それが代表随一の美少女、夏目あさ子と、期待のルーキー、山口伊代です。



恋愛バイタルエリアに果敢に走り込む二人。両者の前後には広大なスペースが存在し、いくらでも恋愛チャンスが作れます。そして今回9巻で最も輝いたのが、ササヤンのパス交換から果敢にオーバーラップした夏目あさ子。

美少女すぎて男子からモテモテ。そのせいで同性から嫌われた過去を持つ彼女。容姿だけは格別な彼女ですが高慢というわけでもなく、どちらかというとヘタレキャラ。雫や春に負けない変人です。そんな彼女はこれまで仲間がたむろするバッティングセンターの店長「みっちゃん」さんに惚れていました。顔だけが目当ての男子を嫌悪していたあさ子が初めて好きになった相手「みっちゃん」さん。しかしセンターバックを任されるだけあって安定した大人の落ち着きを持っていた「みっちゃん」さんは、非ロリの真っ当な青年。世代の違いを理由にあさ子をフッてしまいました。もったいねー。

そのダメージからなかなか回復しないあさ子。そこに優しく手をさしのべたのが、野球部の少年ササヤンでした。
この漫画の中で笑顔がもっとも素敵なのが実はササヤンです。釣り目で少し幼い顔立ちですが、人間は驚くほど出来ていて気配り上手です。当然クラスでも人気者の彼は、変人の春、雫、あさ子の対極に位置するキャラでした。そんな彼があさ子と急接近。夏祭りで失恋の傷手から涙するあさ子を励まして手を握ります。

ここからが9巻の本番。詳細は避けますがニヤニヤすること間違いなし。

この攻撃を見るにジャンルは違えど今回は「となりの怪物くん」の方がやや優勢か。
しかし中盤の展開力は「ちはやふる」に分があるのも事実。まあ良く分からないので引き分けにしておきましよう。というわけで少女マンガとサッカーのコラボでした。布陣の作成はhttp://footballtactics.net/を利用させて頂きました。ありがとうございます。

最後に今後の展開予想を。
「ちはやふる」については個人戦が佳境に突入。覚醒した太一。しかし土壇場でへたれそうで超不安です。対戦相手がちはやを苦しめた「あの娘」ですしね。またクイーンと新の対決も盛り上がりそう。
「となりの怪物くん」については左サイドには山口伊代に期待しています。中学時代は怪我してもいないのに包帯姿で登校していたという邪気眼的黒歴史を持っている彼女。イケメンなら誰でも良いという割りきり感もすがすがしく、他の変人にまったく引けを取らない逸材です。右サイドのあさ子がバカ可愛いなら、こちらはアホカワイイ。あさ子とササヤン君の恋愛パス交換と伊予の向こう見ずな突破が今後の試合の鍵を握ると言っても過言ではありません。

以上です。自分で書いておいてなんですが、正直強引過ぎました。最後まで読んでくれた方に言いたい。ほんとすんません。

2012-02-25 ちはやふる そのに [2次元@ちはやふる]



参加を予定していたサバゲー「コンバットアームズ×デザートストーム川越コラボサバイバルゲーム会」が雨天延期に。というわけで未視聴のアニメを消化。「スマイルプリキュア」「ガンダムAGE」「偽物語」「ちはやぶる」「あの夏を待ってる」と続けて視聴。スマイルプリキュアの「ぴかぴかぴかりん、じゃんけんぽん」というフレーズがなかなか頭から離れず難儀しましたが、全て今週分まで視聴。この中で今回取り上げたいのは「ちはやふる」です。前回クイーン戦に感動して記事をエントリーしましたが、今回は男から見た「イケメン太一」についての感想を。


ちはやふる Vol4(Blu-ray Disc)

ちはやふる Vol4(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray


全国大会を経て各自昇級に余念の無い瑞沢高校「かるた部」。第十九話ではB級決勝とD級決勝で同門対決が繰り広げられその試合の決着までが描かれました。運命戦で惜しくも豚まんくんに敗れた太一。彼は第二十話でその雪辱を果たすべく地方戦に参加します。狙うは優勝。そして千早と同じA級に昇格すること。

この二話の主人公は真島 太一で間違いありません。けしてメガネ君こと駒野 勉ではありません。確かに、かなちゃんとのD級決勝戦での奮闘ぶり、ちはやに対して「やりたい事思いっ切りやるには、やりたくない事も思いっきりやらなきゃいけないんだ」という名台詞には痺れました。
しかし、残念ながら太一の魅力には敵いませんでした。

その魅力とはなにか。それは太一が発露する「挫折、後悔、屈折、焦燥、嫉妬」などの負の感情です。これらの感情がたった2話に凝縮されていたと思います。

ナチュラル・ボーン・イケメンの真島太一。さらに金持ちで秀才という完璧王子。ステータスだけ見れば女性の理想を体現しているような存在です。しかし、時にして完璧王子は敷居が高くなりすぎて、非現実的な孤高の存在になってしまいます。いわゆる高値の花というやつですね。しかしそんな完璧王子にも「負」の側面がある。これが女性視聴者にとって「安心感」になります。そして男性視聴者もまた彼の内面が平々凡々な容姿の自分とそう大差ないことを知って「親近感」を覚えるのです。

ええ、もうキュンとします。・・・いや「グッ」ときますというのが正解ですね。外見上は到底感情移入できないキャラですが内面については共通点が見出せる。当然彼を応援したくなります。そしてその負から正への転換。試合に負けて結局A級になれなかった太一を案じた原田先生が「悔しさの賞味期限は長くない」といってA級への救済案を提示します。しかし太一は笑顔で「A級になるより、逃げないやつになりたい」と言い放ちます。ハイ惚れた。この台詞ある意味殺し文句です。『漢』太一。そこに痺れる憧れる。これはもう完全に少年マンガのヒーロです。同じ心象風景を分かち合いたい気分。太一がアイオニオンヘタイロイ『王の軍勢』を唱えたら現界に応じますとも。まあ英霊とはほど遠い自分ですが。一方でメガネイケメンこと綿谷 新についてはなんの感情も芽生えません。彼の視点が極端に少ないのも一因ですが、なぜかあまり人間味を感じないんですよね。カルタ以外については彼のほうが「持たざる者」なハズなのですが。



ちはやふる Vol.3 第七首~九首収録 [DVD]

ちはやふる Vol.3 第七首~九首収録 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD



ちなみにかるたの写真はこのために購入しました。

2012-01-11 ちはやふる [2次元@ちはやふる]

「いち次元」に続いて、本日は「に次元」のアニメ感想。
けしてブログタイトルの体裁を整えるために連投しているわけではございません。一年の計は元旦にありという言葉があるように、新年から心機一転がんばっていこうという意気込みの表れでございます。
・・・嘘くさいですよね。うん、多分嘘だと思います。だってもう元旦からずいぶん経っているし。

さて、本日は早朝の気温が氷点下になるとの気象庁の脅しに、早々と外出を自粛。撮りためていたアニメ観賞をしていました。その中でも最近俄然面白くなってきたアニメ「ちはやふる」の感想を述べたいと思います。

ちはやふる(15) (BE LOVE KC)

ちはやふる(15) (BE LOVE KC)

  • 作者: 末次 由紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/12/13
  • メディア: コミック



アニメ化する前から「このマンガがすごい!」にて少女マンガ部門の一位を2年連続で受賞していた「ちはやふる」。スポ根系少年マンガ顔負けの「友情」、「努力」、「勝利」を踏襲した熱い展開に加えて少女マンガならではの繊細な心理描写を有したこのマンガは昨今読んだマンガの中でも出色の出来でした。

雅な世界を想像する競技カルタというジャンルが畳上の格闘技であることを知らしめたこの作品。アニメ化によってかつてマイナーな「囲碁」というジャンルを一般に認知させた「ヒカルの碁」のように一気にスターダムになることを期待していました。

んが、放送時間を知ってあんぐり。なんで深夜枠なんだよ!

このアニメを見せるべきは子供たちでしょう。アニメに影響を受けた子供たちが実際に競技カルタを始め、やがて着物や袴が一般的になり、「はいからさんが通る」の世界が現出することを夢見ていた自分は非常に落胆しました。着物の女性が嫌いな男子なんていません!もっと我々に着物を!振袖が成人式の日だけなんて日本はどうかしているよ。

・・・取り乱してすみません。
さて、肝心のアニメの出来ですがやや駆け足気味で急ぎすぎの印象を持ちました。心理的駆け引きの演出が少なく、また競技カルタの醍醐味である「静」から「動」に至るまでのタメが足りていないせいで試合描写が妙にあっさりとしていました。濃密な原作の内容からして、一年がかりの放送でもおかしくない話をわずか2クールに納めるのですから致し方ないところはありますが、ときおりゾッとするような迫力を醸し出していた原作に比べ物足りなく、少々がっかりしたのが正直なところ。

しかし、2クール目に突入してから随分と演出に変化が。
上記で述べた欠点が減り、全体的に迫力が増したような気がします。最初の印象が良くても2クール目でがっかりするアニメが多い中で、むしろ向上してくるとは嬉しい驚きです。
そして綾瀬千早のライバル、若宮詩暢との初対決が始まり大盛り上がり。
美少女なのに凄味のあるオーラを纏った彼女の魅力が感じられて非常に良かった。

最後に余談。
主人公千早の得意札は「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」ですが、この歌の作者、在原業平は「伊勢物語」の中で「かきつばた」という歌を詠います。

ら衣 つつなれにし ましあれば るばるきぬる びをしぞ思ふ」

都落ちする悲嘆を歌いつつ、その場に咲いている燕子花(かきつばた)の5文字を歌の頭に用いるという大変技巧的なこの歌、江戸時代に尾形光琳が屏風絵にしたことでも有名。この歌の場所というのが三河国八橋で、江戸時代から観光スポットになっていました。ところが実際に訪れてみると歌のような燕子花はほとんど咲いておらず、当時の旅行者はみながっかりしたそうです。
アニメ「ちはやふる」はそうならないよう、今のクオリティを保って欲しいと思います。上から目線ですみません。


ちはやふる Vol.1 [Blu-ray]

ちはやふる Vol.1 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray



- | 次の5件 2次元@ちはやふる ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。