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2013-06-29 ちはやふる2最終回の感想&近江神宮に行ってきた。 [2次元@ちはやふる]


2クールという長丁場を締めくくる最終回にも関わらず、なんとも尻切れ蜻蛉な終わり方になってしまった「ちはやふる2」。読手さんが上の句だけ読んで、下の句を読まずに遁走してしまったかのようです。原作を未読の方は続きが気になって仕方がないのではないでしょうか。高校選手権編だけでは終わらず、千早の「手術&問題独白」エピソードまで触れてしまった為、アニメの最終回としての適正な「落としどころ」を見つけられず、微妙な感じになってしまったのは残念なところ。

つーか、富士崎高校合宿まで触れるなら、吉野会大会までやりなさい。ここで終わったら太一の立つ瀬がないでしょうが(結局そこか)

千早の発した「よくわからない。よくわからない気持ち。でも私は一生、かるたが好きで、新が好きなんだ」という独白は、原作では言わば恋愛的不確定性原理における観測問題のようなもので、各分野の学者様によって解釈が違うのです。

しかし、いつになるか分からない第三期シーズンまでこの千早の独白と印象がアニメ視聴者の心の中で残り続けたらどうなることやら。下手すれば「千早は新が(恋愛的意味で好きだ」ということが確定してしまう恐れがあります。これは量子物理学的にも、太一ファンとしても由々しき事態。

原作基準でアニメ第一期が1巻1~9巻の49首まで、第二期が9巻50首から93首でした。2013年6月現在、最新コミックスが21巻113首・・・。2クールのアニメに必要な話数として最低40話前後を見積もっても次期シーズンまでまだ20首(1年分)足りない。そこからアニメ制作が開始されたとしたら2014年の秋アニメに間に合うのか。焦るオレ。

あと、焦りだけではなく不安もあります。それは最終回のエンドカード。第一シーズン最終回のエンドカードは次期シーズンの予感させる瑞沢高校の筑波君と菫嬢のコンビでしたが、今回は何故か富士崎高校の新部長、日向良彦君でした。原作コミックスの人物紹介欄に一度も紹介されていないマイナーキャラをエンドカードに抜擢・・・。アニメスタッフの隠れたメッセージを感じます。次期アニメ化は微妙。そう聞こえて来るようではありませんか。

これはマズイ。なんとかしなければ。というわけで?次期アニメができるだけ早く観られるようにと、百人一首の聖地、滋賀県にある近江神宮に参拝してきました。

朝9:00に愛車ZX-14Rに飛び乗り、東名高速道路の横浜青葉ICから一路滋賀県にある近江神宮へ。

大きな地図で見る

13:40頃に到着。休息したSAは1カ所だけの強行軍でしたが、4時間40分もかかった。マジ遠い。マジ疲れた。

しかし、新曰わく「真っ赤やよ」という近江神宮の楼門を観た瞬間疲れが吹っ飛びました。おおー、アニメの世界が現実にイイイィイイ(病気)






印象的な楼門前の石段。新の背後に忍びよるクイーン若宮詩暢の場面を思い出します。神社に訪れる人は少なく、残念ながらセーラー服姿の美少女はいませんでした。


拝殿。千早とクイーンがすれ違ったところ。撮影後に次期アニメ化のため祈願しました。



瑞沢高校メンバーが参拝した外拝殿。静謐で神々しい雰囲気があります。



かるたの聖地だけあって百人一首が額縁で飾られていました。




近江神宮といえば大化の改新で有名な中大兄皇子こと天智天皇をおまつりする神宮。「秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ」という歌で百人一首の巻頭を飾った縁でこの神宮が百人一首と競技かるたの聖地になりました。



ちはやふるとのコラボ。といっても関連がありそうだったのはこれだけ。


近江神宮前の踏切で「ちはやふる」ラッピング電車を激写。




今回、近江神宮での「ちはやふる3」祈願のみを目的としていた為、他に観光はしませんでした。帰りは琵琶湖大橋から栗東IC経由で高速に乗り、ひたすら家路へと急ぐ。家に到着したのは21:25。走行距離960KMでした。

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2013-06-23 読書感想。俺の妹がこんなに可愛いわけがない12 実妹は少子化の日本ではファンタジーになりつつある [1次元@読書感想]


俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

  • 作者: 伏見つかさ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫

1973年以後日本の出生率は右肩下がり。平成23年の統計では出生数は105万806人。なんと前年より2万498人も減少しています。特に衝撃的なのは厚生労働省の発表した「人口動態総覧,都道府県(20大都市再掲)別 」の統計表です。驚くことに、全国都道府県全てにおいて男子より女子の出生数が少ないのです。少子化が切実な社会問題化している日本。このままだと2048年には総人口が1億人を割り込むという試算も出ており、我が国の将来を想像すると暗澹たる気分になります。しかし、それよりも総女子数が総男子数に比べて減り続けている事実に、マジで絶望を感じます。(ロリ的に)

当然ながら複数子供がいる世帯の「兄弟」、「姉妹」、「兄妹」、「姉弟」の組み合わせのうち、兄弟(男×男)以外の組み合わせも減少していると考えられます。しかも、一姫二太郎(一人目は女子、二人目は男子の方が育て易い)の風潮がいまだに残る日本では、貴重な女子との組合わせの主流は「姉弟」であって「兄妹」ではありません。ということは、「兄妹」という関係性は、既にファンタジーの領域に近づいているほど稀少ということになります。リアル妹を持つ全国の兄たちよ、君らは幸せ者だ。

さて、そんなファンタジックな「兄妹」をテーマにしたライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』が12巻をもって完結いたしました。しかも禁断の兄妹愛(恋愛的な意味で)という最高な形でのフィニッシュでございました。正直告白すると、最終巻を読むまで「キモい」だの「バカ」だのとトゲトゲしい暴言の多かった桐乃には萌えられませんでした。いくら美少女で実はブラコンのツンデレキャラと言っても桐乃の放つ暴言には「兄妹愛以上のモノ」を感じられなかったからです。まあ、実の兄妹なんてそんなモンと言えばそれまでなのですが。

そんわけで、オレの中でこの作品のヒロインドラフト候補の第一位は黒猫嬢、そして続く第二位はあやせ嬢でした。厨二病で痛可愛い黒猫嬢と、ヤンデレでエロ可愛いあやせ嬢。方向性は違えど、二人とも恋愛的積極性が非常に高く、兄京介をリスペクトする姿勢が素晴らしくまさにヒロインといった感じでした。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』という作品名にも関わらず、ヒロインドラフト候補に上がったのは実の妹ではなく、他人だったというのはなんとも皮肉めいてますが、これが偽らざる本音だったので仕方ありません。

ところがどっこい、最終巻にて桐乃が魅せたヒロインパワーはそれまでのスカウト勢の低評価を覆すものでした。もともと備わっていた「実妹」という天性の属性に、「性的な意味で兄が好き」という禁断の能力を土壇場で開花させた桐乃。その破壊力はまぎれもなく超中学生級と断言するレベルでした。当然のことながら、桐乃の真の実力を目の当たりにして、オレのドラフト会議は大混乱に陥りました。それまで既定路線にあった黒猫嬢とあやせ嬢の間に突如新星のごとく現れた大型新人桐乃。ドラフト候補をめぐって揉めるオレ、悩むオレ(全部オレ)

そんな混乱の最中、ある偉人の妹三箇条が思い出されました。そう、落とし神の異名を持つ、桂木桂馬氏が放った妹ヒロインはかくあるべしというBMW三箇条です。

①BLOOD=血縁。血が繋がっていること。義妹とか妹分みたいな軟弱なキャラは所詮他人。
②MEMORY=二人の思い出。家族ならではの質量。そろった思い出。これぞ兄妹の代えがたい絆。
③WONICHANMOE=ヲ兄ちゃん萌え。なにより兄を敬う心。

おお!最終巻での桐乃には上記全ての条件が揃っているではありませんか。もう悩む必要はありません。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』という作品のヒロインは高坂桐乃一択に決まりました。故パンチョ伊東氏の「第1回選択候補選手、高坂桐乃、中学二年生、妹」という声が心の中で響き渡りました。(不謹慎ですみません)

・・・って全然読書感想になってないけど、まあ、いいか。すでに色々な所で真っ当な読書感想がネットの方々で見られるので当ブログはこのまま戯れ事で終始しようかと思います。

さて、エロゲーでも義妹が横行する今日、禁断の兄妹愛という勇気ある結末で締めくくった本作には素直に称賛の拍手を送りたいと思います。そして、イケメンでもスポーツ万能でもないのに、美少女キャラがホイホイ惚れてきて、リア充の王こと「リア王」だった主人公、高坂京介が「ちゃんと落とし前」をつけた事にも好感がもてました。
献身的な美少女とのフラグを自らバキバキと折り砕く京介。京介に振られて、涙を流す美少女の姿には背徳めいた感動があり、同時にハーレムエンドとは名ばかりのどっちつかずのヌルいラノベにはない、潔さがあり、読後感は満足の一言でした。

本作は実妹を扱った物語として至高の出来だと確信しております。「妹萌え」の全国の一人っ子諸君、そして男兄弟しかいない全国のムサい諸兄等はぜひとも一読して頂きたいと思います。

おまけ
桐乃に萌えてしまったので、電撃GSフェスティバルコミックを購入してしまいました。こちら一応コミック誌として発売されていますが、ハッキリ言って豪華付録がメインの商品になっています。(お値段3500円)今回の豪華付録は「ほぼ等身大サイズ」の高坂桐乃猫耳Verの抱き枕カバーです。


人生初の萌え抱き枕カバーを目にした感想は、「実に興味深い(ガリレオ風)」でした。等身大の存在感、付録とは思えないしっかりとした肌触り(Tシャツぽい)、なにより恥じらう桐乃の姿を間近で見られる事に感動いたしました。これまでコミケなので販売していた壱万円オーバの抱き枕カバーに内心首を傾げていましたが、これは本当に良いモノでした。





なお、妻帯者なので、流石にこの抱き枕カバーは秘蔵するつもりでしたが、あっさりと嫁バレしました。ゲフ。

電撃G's Festival! COMIC (ジーズフェスティバルコミック) Vol.30 2013年 08月号 [雑誌]

電撃G's Festival! COMIC (ジーズフェスティバルコミック) Vol.30 2013年 08月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: 雑誌


2013-06-24 ちはやふる21巻。「猪熊ママ。柔よく業を制す」 [2次元@ちはやふる]


ちはやふる(21) (ちはやふる (21))

ちはやふる(21) (ちはやふる (21))

  • 作者: 末次 由紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/13
  • メディア: コミック

超常的な「感じ」で相手を絶望させる現名人の周防久志。全方位の「速さと正確さ」で相手を圧倒する現クイーンの若宮詩暢。その二人の天才に向かって「俺が/私が」と手を挙げるのは誰か?勢いのある若き才能か、あるいは経験豊富なベテラン勢か。名人戦・クイーン戦の挑戦権を得るために東西の予選会場にて鎬を削るA級選手たち。競技かるたに魅了され、その頂点を目指す老若男女の「執念」「業」といったドロドロとしたモノにスポットが当てられた今回の21巻。それはまるで将棋系や麻雀系の勝負師列伝のような様相を呈しており、「熱さ」と「爽やかさ」が信条だったこれまでの青春系スポ魂マンガとしての「ちはやふる」とは違う趣きがあり大変興味深く読めました。

というわけで今回は21巻で印象に残った原田先生、猪熊ママの二人について語りたいと想います。新については別途エントリー予定。

■原田先生。『勝負師の執念』
21巻の表紙を飾ったのは原田先生でした。18巻の表紙にて神セブンならぬ、先生セブンの一人として登場した原田先生。少女マンガとしての体裁を整えるためか、紅一点である桜沢先生にメインの位置を譲った形での表紙デビューでしたが、今回の21巻では堂々ソロでの大抜擢です。水中で険しい眼差しで大きく口を開ける原田先生。そのご尊顔はまるで「大長編ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」に登場したポセイドンを彷彿させ、思わずバギーで特攻したくなる迫力に満ちていました。知的な熊という原田先生をイメージしてのデザインかもしれませんが、漂う魚の群れとのアンマッチ加減が笑えます。

若者たちを指導する立場でありながら、一兵卒として名人位を目指す原田先生。というよりも、自分が名人になるために、若者を指導していたという原田先生。かるた暦45年。攻めがるたの権化。勝つためなら「もめるのもアリ」「大声で威嚇するのもアリ」と手段を選ばない勝負師。その潔いまでの「勝ち」へのこだわりがカッコイイです。苦境に立たされた千早や太一の背後に「生き霊」のように現れては勇気づけたり、数々の名言で彼女達を支え励ましてきましたが、今回はサポート役ではなく主人公として物語の中心に立ちました。東日本予選優勝という結果は、どんな手段を使っても「名人になる」という「執念」がこじあけた道でした。持病の膝の痛みと「仲良く」付き合いながら、よくがんばった。感動した!by某元首相。

それにしても海千山千の強者たちを退け勝ち上がってく原田先生の鬼気迫る姿と、勝利した時の「ドヤ顔」の対比は「ちはやふる」史上でも屈指のインパクトがありました。また運命戦は運命じゃないと太一に投げかけた笑みは「ぽっと出」の新キャラに敗れた傷心の太一を励ます最高の贈り物になりました。己が勝利も大事ですが、同時に弟子の成長にも気を配る男、原田先生。千早が惚れるのも頷けます。(マテ)それにしても本業の小児科医院の経営は大丈夫なのでしょうか。数々の描写を見るにまともに仕事しているようには見えませんが・・・。

■猪熊ママの業。「ねえ、それ子供より大事なこと?」
天才肌の元クイーン、猪熊ママ。今回大化けしたキャラです。「感じの良さ」では千早、理音と被り、「眼鏡の強キャラ」としては恵夢と被り、「元クイーン」という肩書きは山本さんと被り、また「人妻キャラ」は大江奏のママと被り、浮世離れした雰囲気は若宮詩暢と被る。吉野大会で初登場した彼女はあらゆるパラメータが既存のキャラと被るという不遇な存在でした。結果、元クイーンの凄味と実力の片鱗を見せたものの、千早の前では当て馬と化して破れ去ってしまいました。既存キャラと被りすぎて扱いづらい存在。「才能が衰える」というベテラン選手の悲哀を象徴するキャラとして存在価値はあるものの、没個性過ぎて、すぐに埋没していくのではないかと思いました。

しかし、そんな彼女でしたが、たった一番面ですべてを覆しました。

東日本予選を優勝し、元ライバルの桜沢先生のいる富士崎高校で練習に励む猪熊ママ。その帰宅時の描写によって彼女は強烈なインパクトを残しました。ちはやふる系のファンブログとしてなかなか言及が難しいところですが、変態紳士としてやはり声を大にして言いたい。これほど個性的なキャラが「ちはやふる」にいたのだろうか。否である。たった一場面で「超個性化」した猪熊ママ。既存キャラと被りすぎ?いや、彼女こそオンリーワン。最初にして最後の、そして最強のキャラと断言したい。

彼女が一躍超個性化した問題の描写とは、そう搾乳シーンです。

「ちはやふる」のみならず、これまで読んできたマンガの中で、「搾乳シーン」を目にしたのは今回が初めてです。授乳シーンよりも遙かに強烈なインパクトでした。「ちはやふる」やるな。140Pから142Pにかけての一連の描写はマンガ史に燦然と輝く名シーンとして語り継がれる価値があります。無論倒錯したエロイ感情からではなく、乳幼児との時間を投げ打ってまで、クイーンになりたいという「貪欲なまでの我」。その業とも言える我欲と母親としての本能に自ら揺れ動く心理を痛々しいまでに描写した場面に心震えたからです。生物としての本能と、人間としての本質の葛藤が垣間見え、哲学的すらありました。

さらには挑戦者決定戦でのシーン。「涙溢れる猫目」と「やわらかくて、いいおっぱい」という組み合わせもまたマーベラスの一言でした。もうこの時点で私の中の猪熊ママは太一に次ぐ萌えキャラに昇格しました。柔らかいおっぱいで、母親として、さらには女王の復権をかけて戦いに挑む猪熊ママ。柔さかの中に我欲を内包させたその姿は神々しくすらありました。まさに柔よく業(剛)を制す。心の中で彼女は猪熊六段どころかYAWARAの祖父と同じく十段にランクアップ致しましました。(意味不明ですみません)

・・・・・さて。
前巻、東日本側の予選で三回戦まで駒を進めた我らが主人公、真島太一はどうなったのでしょうか?「自分じゃなくなりたい・・・でも自分になりたい」とカッコイイ事言っていましたが、その結果は・・・・。まあ、うん。太一らしいと思うよ。かなり気負っていたしね。

おまけ
ちはやふる2のBD買いました。14000円前後で4巻入ってのこの値段。設定資料集やコメンテタリーも入っていて大変お得です。しかし、残念ながらTV放映時から画像の修正などはしていない様子で、ところどころ狂ったデッサンはそのまま。作画の面に関しては一期ほどの感動はありません。とはいえ、いつでも「ちはやふる2]が観賞できるという安心感は捨てがたいので、ファンなら買っておくのがよいでしょう(アフェです)







ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻

ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2013/05/21
  • メディア: Blu-ray


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